沖縄県うるま市の米軍基地「ホワイト・ビーチ」にヨットで侵入したとして、埼玉県所沢市に住む職業不詳の男が米軍憲兵隊に一時身柄を拘束されていたことが分かりました。

男の身柄はその後、中城海上保安部に引き渡され、刑事特別法違反の疑いで緊急逮捕されました。

中城海上保安部によりますと16日午後1時半ごろ、米軍基地「ホワイト・ビーチ」のセキュリティ当局から、「ヨットで侵入し上陸した日本人の身柄を拘束した」と通報がありました。

その後男の身柄は午後3時過ぎに憲兵隊から海上保安部に引き渡され、海上保安部が緊急逮捕したということです。

海上保安部は、侵入が意図したものだったかなどについて現時点で調査中としていて、詳細は明らかになっていません。

「ホワイト・ビーチ」に停泊する米軍艦船(2016年撮影)


沖縄県の資料によると「ホワイト・ビーチ」は米海軍第7艦隊の兵站支援の役割があるなど、燃料・物資の補給に使用されていて、強襲揚陸艦なども頻繁に寄港します。

適用された刑事特別法は第2条で、米軍に提供された施設・区域のうち立ち入りが禁じられた場所に正当な理由なく入ることを禁じています。