前沢牛や浄法寺漆…これらの岩手県の食材などの産品には共通点があります。各地の特産品を国が地域ブランドとして認め保護する地理的表示=GIの登録を受けているということです。2024年1月に新たにGIの認定を受けたのが西和賀町特産の「西わらび」です。町では登録後初めてとなる収穫時期を迎えています。
西和賀町湯之沢のわらび園。ここで西わらびを育てているのが町の生産者グループ、西和賀わらび生産販売ネットワークの会長・湯沢正さん(77)です。5月に入り湯沢さんは本格的に今年のわらびの収穫を始めました。取材をした日はあいにくの雨でしたが、この日も朝から作業にあたります。
(湯沢正さん)
「毎日採らないと。次の日になると(先が)開いちゃう。これはちょっとすぎているんですが、もちろん食べられます」
今年の西わらびは、冬の雪の少なさと気温の高さで例年より1週間ほど早く収穫が始まりました。出来は春先の霜の影響を受けていますがおおむね順調ということです。5月から6月のこの期間だけ収穫される西わらびは太く、柔らかく、トロっとした粘りのある食感が特徴で今年1月29日国の地理的表示=GIに登録されました。地理的表示=GIの登録を受けている特産品は今年3月時点で全国に145あります。GIにはその地域ならでは伝統の生産方法や特産品などが登録。国が地域ブランドとして登録して保護するもので、岩手県内では「前沢牛」「岩手木炭」など7品目がこれまでに登録されています。さらなるブランド化につなげようと申請し県内8番目の登録となったのが西和賀町の特産「西わらび」です。5月17日、西和賀町でGI登録を記念した祝賀会が開催されました。
(西和賀町・内記和彦町長)
「いろいろな積み重ねの上でGI認証に結び付いたものと思っています。特に山菜においては全国で初めてということで、その努力がこういう形で評価されたことをありがたく思っています」
会では、新たな活用を目指し西わらびを使った創作料理の試食も行われました。並んだのは、一本漬けにわらび粉と湯田牛乳を使った豆腐、さらには洋風キッシュまで。幅広いレシピに西わらびを取り入れ今後の可能性を感じさせました。GI登録を受け生産者の湯沢さんはここがゴールではなくこれからが大切と話します。
(湯沢正さん)
「たくさん生産するように、栽培技術をさらに研鑽を積み励んでいきたいです。できれば若い人たちにも目を向けてもらえるように、機会があるごとに話をしていきたいと思います」
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