天皇皇后両陛下は派遣先から帰国したJICA=国際協力機構のシニア海外協力隊員らと、お住まいの御所で懇談し、海外での活動を労われました。
両陛下と懇談したのは、ラオスやミクロネシアなどの開発途上国に派遣されていたシニア海外協力隊員4人と、アルゼンチンに派遣されていた日系社会シニア海外協力隊1人の合わせて5人です。5人は助産師や薬剤師、小学校の教員や音楽や剣道の指導者として派遣されていました。
宮内庁によりますと、アルゼンチンの日系社会で剣道を教えた男性が「日系社会に関心を持つ人が多く、剣道にも関心がある」と話すと、両陛下は「どうして剣道に関心があるのでしょう」と質問され、男性は「アニメなどをネットで見てかっこよいと思う人が多いようです」と説明しました。
両陛下は「剣道を通じていろいろなことを教えたのでは」と質問され、男性は「お互いをリスペクトするなど教えられることが多かったと思います」と話していたということです。
両陛下はそれぞれの国の事情や日本と違う点などを興味深そうに聞き、およそ1時間15分にわたり懇談されたということです。
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