アメリカを訪れている岸田総理は上下両院の合同会議で演説し、国際秩序を維持するためにアメリカだけでなく、日本も責任を担うと訴えました。
岸田総理
「ありがとうございます。日本の国会では、これほど素敵な拍手を受けることはまずありません」
演説冒頭、こんな言葉で聴衆の笑いを取った岸田総理は、日本が防衛費の大幅増額やウクライナ支援を行っていることを紹介し、アメリカがこれまで担ってきた国際秩序の維持に日本も関与していく姿勢を強調しました。
岸田総理
「皆様、日本はすでに米国と肩を組んで、共に立ち上がっています。米国は独りではありません、日本は米国と共にあります」
演説中にはスタンディングオベーションが20回近く起きました。特に反応が大きかったのは、▼日本企業がアメリカで雇用を生んでいる話や、▼ウクライナに関して触れた場面などです。
政府関係者
「今のアメリカ議会は民主党と共和党が激しく対立しているので、双方に響く内容を心がけた」
このあと、初めて開かれた日本とアメリカ、フィリピンの3か国の首脳会談でも、中国の威圧的な行動などに3か国が連携を強化して対応することで合意しました。
岸田総理
「引き続き、米国のリーダーシップが必要不可欠であるということ。そして、そのために日本も共に責任を果たす覚悟がある。多くの米国議員の皆さんにそういった思いを伝えることができたのではないか」
議会演説をこのように振り返った岸田総理ですが、「日本が責任を担う」という言葉の重みが、これからのしかかってくることになります。
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