刑務所で死亡したロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏の遺体引き渡しを当局が拒否していることを受け、ナワリヌイ氏の母親はビデオメッセージを公開し「息子に会わせて」と訴えました。

ナワリヌイ氏の母親 リュドミラさん
「ウラジーミル・プーチン、あなたに訴えます。決定はあなた次第です。どうか息子に会わせてください」

現地を訪れているナワリヌイ氏の母親リュドミラさんは20日、当局が「検査」を理由に、少なくとも14日間は遺体を引き渡さないとしたことを受け、プーチン大統領に遺体を引き渡すよう訴えました。

独立系メディアの「モスクワ・タイムズ」は、プーチン政権が来月の大統領選前に抗議デモに発展する事態を懸念し、遺体を一切引き渡さない可能性も含めて検討していると報じています。

一方、ナワリヌイ氏の妻ユリアさんが「殺したのはプーチンだ。遺体を返さないのは毒物の痕跡を消すためだ」と主張していることに対し、ペスコフ大統領報道官は「根拠なき非難だ」と反発しました。

また、ユリアさんは19日、EU=ヨーロッパ連合の外相会合に出席し、「プーチン氏はプロパガンダのために選挙を必要としている。ロシアの誰もが彼を支持していると見せつけたいのです。このプロパガンダを信じないでください」と述べ、プーチン氏の通算5選が確実視される大統領選の結果を認めないよう求めました。

こうした中、プーチン大統領が内政や外交の基本方針を示す年次教書演説を来週29日に行うとロシア大統領府が発表しました。大統領選に向け自らの主張を展開するとともに実績をアピールするものとみられます。