岩手県釜石市の市役所新庁舎の建物本体の工事について施工を予定していた共同事業体から辞退の申し入れがあり、着工の見通しが立たなくなっていることが分かりました。

 釜石市新市庁舎建設推進室によりますと、建物本体の工事に入札した2社の共同事業体のうち優先交渉権を獲得した1社から今月12日、「辞退したい」との申し入れがありました。市のヒアリングに対して事業者は「大阪万博などの影響で資材が高騰し、採算が取れない」と答えたということです。
 これを受け市では電気設備と機械設備の入札も中止しました。現在事業費の見直しを行うなど対応を検討していますが着工の見通しが立たない状況で、再来年に予定していた完成時期が大きくずれ込む可能性が出てきました。