宮城県多賀城市のキックボクサーと酒造りの蔵人を両立して活躍している女性についてです。東京都で26日、プロとして初めての試合に臨みました。果たして結果はどうだったのでしょうか?

試合のゴングが鳴り響きます。「ラウンド1!ファイ!」

青いグローブを着けたキックボクサーが、ゴングと共に果敢に攻め込みます。
26日プロデビュー戦を迎えた多賀城市在住の江口紗季さんです。

江口紗季さん:
「要所要所で強い攻撃だったり決められたので良かった」

江口紗季さん

江口さんは週5日、仙台市宮城野区の「笹羅ジム」で練習を重ねてきました。5年間、ジムに通い続け2月、キックボクシングのプロテストに合格しました。

そんな江口さんのもう一つの顔は酒造りの蔵人。大崎市の酒造会社「一ノ蔵」で唯一の女性蔵人です。

蔵人とキックボクサーの「二刀流」で活躍する江口さん。

プロデビュー戦を前に意気込みをこう語っていました。

江口紗季さん:
「勢いを大事にして試合に臨んで、まずは1勝あげたいと思います」

そして迎えたプロとして初めての試合。

一進一退の攻防が続きましたが、第2ラウンド!
得意技のハイキックが相手の顔をとらえました。

江口紗季さん:
「入ったという感じで自分自身もびっくりした。終始アグレッシブに攻撃できた」

その後も江口さんのペースで試合は進み、勝負の決着は判定へ。

判定の結果、江口さんは3―0でプロデビュー戦を勝利で飾りました!

江口紗季さん:
「勝てて一安心というかほっとしている。仕事も続けて行こうと思っているし、プロとしてもできる限りやって行こうと思っている。どちらもおろそかにすることなく上を目指して頑張っていきたい」

江口さん、今のところ2戦目の予定は決まっていませんが、次の試合がいつでも出来るようにトレーニングを積んで調整していきたいと話していました。きょうも仕事を終えたあと、仙台のジムでトレーニングに励むということです。