勤務していた会社から営業に関する秘密を不正に持ち出すなどの事件が去年1年間で29件にのぼり、過去10年で最多となったことが警察庁のまとめで分かりました。
警察庁によりますと、勤務していた会社から転職したり独立したりした際に、営業などに関する秘密を不正に持ち出したとして全国の警察が摘発した件数は、去年1年間で29件でした。
前の年より6件増加していて、統計を取り始めた2013年以降で最多となりました。
警察庁は増加の背景に、▼営業秘密に関する企業の管理意識が高まり、不正に気づきやすくなったことや、▼転職などが増え、人材が流動化していることなどがあると見ています。
また、29件のうち1件は、経済安全保障に関する秘密漏洩事件で、「産業スパイ」が関わっていたということです。
一方、犬や猫など、動物への虐待事件は166件で、過去最多を更新した前の年より4件減りましたが、依然として高い水準となっています。
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