中国の習近平国家主席がロシアのミシュスチン首相と会談し、エネルギー分野での協力を強化する考えで一致しました。アメリカが中国に対し、ロシア産石油の購入をやめるよう圧力をかける中、改めて強い結束を誇示した形です。
中国国営の新華社通信によりますと、習主席は4日、北京を訪問しているロシアのミシュスチン首相と会談しました。
会談で習主席は「今年、中ロ関係は激しく変動のある外部環境の中でも着実に前進してきた」と指摘。「相互投資を着実に拡大し、エネルギーや農業、航空宇宙などの分野で協力を推進すべきだ」と強調しました。
これに対し、ミシュスチン首相も「貿易やエネルギー、農業などの分野での協力を深化させ、両国が協力することで多くの成果を上げたい」と応じたということです。
会談に先立ち、李強首相も3日、浙江省杭州市でミシュスチン首相と会談し、協力を拡大する方針で一致。共同コミュニケに署名しました。
その内容は、中ロ両国が「常にお互いを優先的なパートナーとして各分野での協力を強化し、外部からの挑戦に適切に対処する」とアメリカを念頭に置いたものとなっています。
そのうえで「両国の企業が石油や天然ガス、石炭などのエネルギー分野で協力を深めることを支持する」と表明しています。
アメリカのトランプ政権が「ロシア産の石油を中国が購入していることがウクライナでの戦争を経済的に下支えしている」と問題視する中、改めてエネルギー分野での強い結束を誇示し、アメリカに対抗する姿勢を見せた形です。
注目の記事
「それならお前を殺す」中3の息子(15)は少年4人から暴行を受け命を奪われた 角材で殴られ、コンクリートの塊を投げつけられ「頭がでこぼこにへこんでた」【少年集団暴行事件・第1話/全4回】

ご存じ?「エアコン2027年問題」とは?国の省エネ基準の見直し 安いエアコンが市場からなくなる可能性が!?

【ヒグマ】焼却施設が限界 駆除数17倍で処理に追われる自治体が疲弊 1頭焼却に灯油100リットル 作業追いつかずに腐敗進み、埋めるケースも

「争奪戦になっている」1時間で完売のボンボンドロップシール 平成に流行ったシール交換が令和でもブーム

民間人を地面に叩きつけ手錠…米軍憲兵が誤認逮捕で暴力 規制対象の米軍人と勘違いか 「身分証示さない日本人も拘束できる」と誤った認識も 動画がSNSで拡散(11月30日午前 記事更新)

「素朴にロバがいる生活っていいな…」ロバと元新聞記者がめぐる全国旅①北海道の海洋深層水を釜で煮立てて塩作り 熊出没で相棒のクサツネに迫る危機も









