捕鯨母船「関鯨丸」が21日、2年目の操業に向けて母校の下関港を出港しました。関鯨丸としては初めてオホーツク海の操業を行う予定です。

関鯨丸は、国産として73年ぶりに下関市で建造された捕鯨母船です。2年目の出漁を前に出港式が行われ、安全な操業を願いました。

関鯨丸 恒川雅臣船団長
「おいしい鯨を多く持ち帰るという最大の成果をもって無事下関に戻ってくることをお約束いたします」

去年は北海道や東北沖でおよそ半年間操業し、ニタリクジラ175頭、ナガスクジラ30頭などを捕獲しました。今回は、2019年に日本が国際捕鯨委員会を脱退してから初めてとなる、オホーツク海での操業を予定しています。

海水温が低いことからナガスクジラの捕獲が期待できるということで、今回のオホーツク海では25頭の捕獲を目指します。

共同船舶 所英樹社長
「とってきたクジラを食べてみて、さすがこれがオホーツク海のクジラだと言えるような味だと、期待して待っていてください」
乗組員の母親
「不安とさみしさと。頑張ってもらいたいなと思っています」

6月に宮城県仙台市で最初の荷揚げが行われ、オホーツク海のナガスクジラの生肉が市場に出回る予定です。下関港には今年7月に帰港する予定です。

今シーズンは11月末までに今回も含めて4回操業しナガスクジラのほかに、ニタリクジラやイワシクジラも捕獲する予定です。