「今は普通に暮らせていますか?」の問いに山田さんは...

(高校生)今は普通に暮らせていますか?

(山田悦子さん)
「レッテルを貼られた中での普通の日常生活はできますよ。社会では普通には生きられない。これは仕方がない、さだめです。だから死ぬまでこのさだめを背負ってえん罪者は生きるわけです」

(取材した春川正明コメンテーター)
「特別授業が終わった後に、希望する生徒が教室に残って、山田さんを囲んでの意見交換会が開かれています」

(山田悦子さん)
「こんな美しい時があったのよ、見ろ(爆笑)信じられないでしょ。しわがない。」

(高校生)「今も十分きれい」

山田さんは最後に、えん罪を生まないために警察やマスコミの発表を鵜呑みにせず、自分で考えられる人になってほしいと伝えました。

(参加した生徒)
「きょう、いろいろお話を聞いて物事を批判的に捉えないとと思った。自分も社会の圧力でえん罪が生まれると分かったので、考えを変えるいい機会になった」

(山田悦子さん)「よかった、ありがとう」

(参加した生徒)
「ちゃんと憲法とか自分で考えて学んで、正しいことを知ろうと思いました」

「被疑者と聞いたら疑っちゃうけど、一概にそう言える訳ではないから、やっぱりそこもいろんな面から多面的に見て考えることを大切にしていきたいなと思います」

(山田悦子さん)
「ここにきてこんな風に甲山が取り上げられびっくり。でもそれは取り上げる人、そういうすばらしい人に出会ったことが、やっぱり甲山が今もINGって思いますね。」