米農務省は8日、寄生バエの新世界ラセンウジバエ(NWS)が新たに3例確認されたと発表した。米国内での検出は計5件となり、分布がさらに広がるとの懸念が強まっている。

同省によると、NWSが検出されたのはテキサス州ラサール郡の子牛、同州ギレスピー郡のヤギ、ニューメキシコ州の犬。先週には南テキサスのザバラ郡の子牛2頭で確認されていた。米国内での検出はここ10年超で初めてとなり、牛での確認は約50年ぶりだった。

ラサール郡は過去2例が検出されたザバラ郡に近い。一方、犬の例では、これまでの発生地域から大きく離れ、州境を越えてNWSが確認されたことになる。

農務省はこの犬について「単独の事例とみられる」としたが、「最近の移動歴や接触歴が不明なため」、州当局とともに、犬が飼育されていた場所の他の動物を検査するとともに、周辺地域で注意喚起を進めていると説明した。

これに先立ち同省は、この犬が最近、メキシコにいたとみられると指摘した。また、ヤギの例についても詳細を調査中だ。

ロリンズ米農務長官は8日、米CNBCの番組で、米政府はNWSの排除に向けて「10億ドル(約1600億円)超を投じ、できる限りの対応を取る」と述べた。

NWSは、幼虫が動物の肉組織に侵入して寄生するハエで、重症化すると死に至ることもある。ただ寄生された場合でも治療は可能で、米食品医薬品局(FDA)が緊急使用を承認した複数の医薬品も利用できる。農務省は食品の安全性に問題はないとしている。

原題:Deadly Screwworm Pest Spreads in US With Three New Cases (5)(抜粋)

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