イギリスを訪問中のアメリカのトランプ大統領。異例となる2度目の国賓訪問で国王主催の晩さん会など手厚い歓迎を受けていますが、市民からは訪問に抗議する声もあがっています。
17日、ロンドン近郊のウィンザー城で行われたチャールズ国王主催の晩さん会。
国王夫妻とトランプ大統領夫妻に加え、ウィリアム皇太子夫妻、それにアップルのティム・クックCEOなど、アメリカの大手企業のトップらも出席しました。
チャールズ国王はスピーチでイギリスとアメリカの「絆」と「特別な関係」を強調したうえで、トランプ大統領を称えました。
イギリス チャールズ国王
「大統領ご自身が世界で最も困難ないくつかの紛争に解決策を見出そうとする姿勢は際立っています」
アドリブで演説することも多いトランプ大統領ですが、今回は珍しく手元の紙を見ながらスピーチ。
アメリカ トランプ大統領
「(2度目の国賓訪問は)生涯で最高の栄誉のひとつです。あなたとあなたの国に敬意を払います」
イギリス王室の格式を意識した様子も見られました。
これに先立ち、トランプ大統領夫妻を歓迎する式典も開かれました。欧米メディアによりますと、兵士およそ1300人と馬120頭が動員され、国賓への対応としては過去最大規模だということです。
一方で、トランプ氏の訪問に反発する人たちも。
記者
「ロンドン中心部では大規模なデモ活動が行われています。人種差別反対、集団殺害反対など、様々なプラカードが掲げられています」
訪問に抗議する市民がロンドン中心部を行進し、トランプ氏を赤ちゃんに見立てた風船も掲げられました。
デモの参加者
「(風船は)トランプ氏の行動で大統領職がいかに貶められてしまったかを表しています。彼の振る舞いや人への話し方はあまりにも子どもじみていますから」
「イギリス政府はトランプ氏にへつらうのをやめ、いじめ・うそ・ファシズムに立ち向かうべきです」
議会前の広場では集会も開かれ、抗議活動に参加した人は最大で5000人にのぼるとみられています。

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