甲府の市街地が焼け野原となり、1000人以上が亡くなった甲府空襲から、6日で78年目を迎えます。

その記憶を語り継ぐための展示会が始まりました。

78年前の夏の夜に甲府市内を襲った焼夷弾。

岡島の前のビルと松林軒の建物だけ残し、焼け野原と化した甲府市街地の写真や模型。

アメリカ軍の爆撃で1127人が犠牲になった甲府空襲から、6日で78年。

甲府空襲展は、新型コロナの影響で2023年が4年ぶりの本格的な開催で、会場には、空襲に関する資料や戦地への召集令状、生活用品などが展示されています。

初日の5日は、小学生や中学生が当時の様子を学んでいました。

訪れた小学生は:
「知らなかったから衝撃が大きい」

訪れた中学生は:
「平和で楽しく暮らせるよう生きていきたい」

また、甲府空襲の様子を後世に語り継ぐために制作された紙芝居も披露されました。

紙芝居:
「その時鉄の飛行機の爆音が近づいてきました。起きろ!退避!退避!敵機だ。逃げろ!」

甲府空襲展 実行委員会 手塚仁実行委員長:
若い人たちに甲府で空襲があったことを知ってほしい。語り部の言葉や語っている姿を何とか残したいのが課題。

甲府空襲展は7月11日まで県立図書館で開催され、平日は小中学生向けに戦争の体験談や紙芝居も行われます。