米津龍一 気象予報士:
甲府市内もまだまだ雨の降り方が強まっている状況となっています。
甲府では午後6時までの24時間の雨量が既に6月、1ヶ月分の雨の量を観測していまして、観測史上1位の値となっています。

現在出ている気象情報から確認していきます。

土砂災害警戒情報が、北杜市、南アルプス市に発表されています。土砂災害の危険度非常に高まっていますので、厳重な警戒をお願いします。

さらに、警報・注意報を見ていきます。


県内の広い範囲で大雨警報、洪水警報が発表されています。3日の明け方にかけて、低い土地の浸水、また河川の増水、3日のお昼頃まで土砂災害に警戒をお願いします。また広い範囲で雷注意報も発表中です。

この雨は、2日夜からがピークとなりそうです。

2日夜から3日午前中、関東甲信は、線状降水帯の発生のおそれがあります。

線状降水帯というのは、簡単に一言で言うならば、止まないゲリラ豪雨というふうな形になり、災害の危険度がこれからさらに増すというふうに皆さんお考えください。

では、どこで雨が降りやすくなるのか、雨雲の様子を見ていきましょう。
2日夜7時の予想となっています。

峡南、富士五湖方面、この黄色が出てくれば、土砂降り、さらに薄いオレンジ色、バケツをひっくり返したような雨、さらには一部で滝のような雨が、これからも降る恐れがあります。

では動かしていきますと、

この変わらず、やはり県の南の方が雨の降り方が強まりまして、盆地でも一時的に夜遅く、土砂降りとなる恐れがあります。

この雨、明け方ごろまで強い状況が続きまして、だんだん弱まってくるんですが、3日午前中にかけてまだまだ雨が続く予想となっています。

では、これまでまず降った雨の量をちょっと見ていきます。

先ほどちょっと甲府のお話しましたが、甲府だけでなく、勝沼でも6月観測史上1位の値となっています。県内各地、ほぼほぼ6月平年降水量1ヶ月分の雨が1日の間に既に降っています。

さらにこれから降る売りを重ねてみますと、今もう既に降った雨よりも、多い状況です。

ですから、これまでに経験したことないような大雨が、まだまだ起こる恐れがあります。皆さんくれぐれも油断は禁物です。

では、どんなことに警戒が必要なのか見ていきましょう。

まず、土砂災害ですね。これこれから斜面が崩れてきて危険度が高まる恐れがありますので、なるべくまだ今のうちに避難をすると、ということも、ちょっと考えていただければな、と思います。
さらに今夜、山や崖の反対側の所に2階以上のところで過ごすように気をつけてください。

また河川の増水や氾濫、小さな川は一気に、大きな川は時間差で増水してきますから、これからの山や崖、川には、暗くなりますし、むやみに近づかないようにお願いします。

また低い土地の浸水。道路のアンダーパスと言いまして、高架下というのは水がたまりやすい。ですからそこに車が突っ込むと、身動き取れなくなりますので、
いずれにしても、今夜の外出は控えていただければなというふうに思います。

雨が止んだ後も注意っていうのは水分が土砂にたまっている状況となりますので、
時間差で土砂崩れ起こる恐れもあるんですね。

また、不安定な天気ですので、落雷、竜巻などの激しい突風、ひょうにも皆さんくれぐれもお気をつけください。

停電の恐れもありますから、これから夜を過ごし方、懐中電灯の準備もお願いします。