発達障害の特性を学ぶ講座が山梨英和大学で開かれました。


学生たちはVR=仮想現実で当事者が抱える困りごとへの理解を深めました。

疑似体験は、山梨英和大学の福祉心理学の授業で行われ、約60人の学生が受講しました。

学生たちは専用ゴーグルをつけて学校現場でのやり取りを再現した映像から発達障害の種類や特性を学びました。

VRでは、ADHD(注意欠如多動症)の子どもは外の音が気になって先生の話が耳に入らず、音の鳴る方へ向かってしまう状況が紹介されました。

また、コミュニケーションが苦手な自閉スペクトラム症の子どもが複数の友達の声が重なって聞こえてしまい、会話に苦労する場面などが再現されました。

受講した学生は:
「当人の視界が体験できたのが良かった」
「体験することでその人がどのように感じているのかが分かりやすかったので役に立つと思う」

山梨英和大学 小林真理子教授:
こういう発達特性があって、こんなところで辛かったのではないかということを体験として学んでくれるといい。

学生たちは、きょうの疑似体験を通じて発達障害への理解を深めていました。