命の尊さや家族の絆の大切さを伝えました。

娘を病気で亡くした父親による講演会が、甲府市の中学校で行われました。


「いのちの授業」と題した講演会は、甲府市の駿台甲府中学校が開いたもので、2年生およそ180人が参加しました。


講師は愛知県のNPO法人「いのちをバトンタッチする会」の代表 鈴木中人さんが務め、3歳で小児がんを発症し、小学1年生で亡くなった長女 景子さんの闘病の様子やそれを支えた体験を語りました。


鈴木さんは「誰もが身近な人や自分の死に直面するが、思いや心は残された人に受け継がれていく」と話し、「一人が一生懸命生き抜くことが大切」だと訴えました。


いのちをバトンタッチする会 鈴木中人 代表:
景子ちゃんが特別なわけではなく(死を迎えたのが)みんなよりちょっと早かっただけ。でも、どんなに短くてもハンデがあっても、一生懸命生きたら 命はいっぱい輝く。


また、鈴木さんは「困難な状況にある人には寄り添うことで支えてほしい」と呼びかけ、生徒たちは命や絆の大切さを心に刻んでいました。