衆議院の小選挙区の区割りを検討する政府の審議会は、小選挙区の定数を「10増10減」するなど見直すよう求める改定案を岸田総理に勧告しました。
山口県内では、小選挙区の定数が、4から3に減ることとなります。

衆議院の小選挙区の区割りを検討する政府の審議会は、区割りの改定案を決定し、岸田総理に勧告しました。
改定案は、おととしの国勢調査の結果をもとに、1票の格差を是正するためのものです。

小選挙区の数は、東京で5つ増えるなど5都県で10増える一方で山口、広島、岡山など10県では1つずつ減る、「10増10減」となります。
山口では、定数が4から3に減ります。

また、選挙区の数は変わらないものの、区割りの線引きの変更がある地域なども含め改定の対象は、25都道府県、140選挙区にのぼります。
政府は審議会の勧告を受けて法整備を進める考えです。


県政担当記者が解説します。

この「10増10減」は、定数を人口に応じて増減させる「アダムズ方式」と呼ばれる方法で算出されました。
人口減少が進む県内では、山口選挙区の衆院議員の1人あたりの人口は33万1920人と全国平均に比べおよそ10万人下回っています。

今回、有権者1人の1票の重みが平等ではない、いわゆる「1票の格差」を是正するため山口では定数が4から3に減ることになりました。

改定案によると、1区と3区を分割し、それぞれ1部の市や町を隣接する2区と4区に吸収させます。
そして、1区と3区の一部の市を統合させる形となります。


1区は山口市と防府市に現在3区の宇部市と旧阿東町が統合。
2区は、岩国市や下松市などに現在1区の周南市を統合させます。
3区は、現在4区の下関と長門市に現在3区の山陽小野田市、美祢市、萩市、阿武町が統合します。

これまでは山口市・周南市では市の中で選挙区が分かれていましたが、今回の見直しにより、県内すべての自治体で選挙区の分割が解消されることになります。

その山口選挙区ですが、現在、自民党が4つすべての議席を独占しています。
1区は高村さん2区は防衛大臣の岸さん3区は外務大臣の林さん4区は元総理の安倍さんです。

この現職議員どうしが公認を争 う形になる可能性もあり今後調整が難航することも予想されます。
現職の閣僚や元総理といった有力者がそろい、どのように調整が図られるか注目されますね。

県政界の反応です。
自民党県連の友田幹事長は、「粛々と受け止め国会審議の動向を注視したい」とコメントしています。

政府は今後、改訂案を踏まえて、新たな区割りを定める法案を国会に提出し、法律が成立すれば、その後に公示される衆院選から新たな区割りが適用されることになります。