原爆被爆者の証言を基に高校生が当時の光景を描いた絵画の展示会が、山口県岩国市で開かれています。

原爆の絵画展は、原水爆禁止岩国地域協議会が、2年前の被爆75年に岩国での開催を始めました。
会場の岩国市役所1階展示ホールに、被爆当時の光景を描いた30点が展示されています。
広島市立基町高校で美術を専門に学ぶ生徒たちが描いた「原爆の絵」です。

被爆者の証言を基に生徒と被爆者が何度も話し合いを重ね、被爆者の記憶や思いを形に残して後世に伝える取り組みです。
やけどで体中から血を流しながら逃げ惑う人の集団や道に横たわって亡くなっている人の山など、凄惨な光景が描かれています。

川を泳いで逃げる途中、担任の先生が振り返って励ましてくれている様子を描いた作品「先生の支え」。自分の命も危うい状況の中で教え子を守ろうとする気丈さが表情から見て取れます。

また、被爆から3日後の父との再会を描いた作品「再会」は、抱擁する親子の後ろに見える青空が、生きていたことへの喜びと希望を象徴しているようです。

自分の家族が被爆したという人
「小さい子どもを連れて、おじいちゃん、おばあちゃんがこういうところへ来て写真を見て、『昔はこうだったんだよ』ということを伝えていくのは大事と思う」

絵画展は今月9日まで、岩国市役所で開かれています。