目撃者「見た感じこんな感じでした。あちこちクンクンと嗅ぎながら歩いている感じで食べ物を探しているのかと」

山形県新庄市では連日、市街地で子グマが目撃されていて、けさ、そのクマとみられる個体が捕獲されました。

クマがはじめに見つかったのはおとといの午後4時ごろ。

JR新庄駅から北に1.3キロほどいった新庄市北町の保育園で園の庭をうろつくクマが目撃されました。

クマは体長およそ50センチで、園の南にある川の方向に歩いていったということです。

その日は20人ほどの園児や職員が園内にいて、おやつの時間だったということですが、ケガはありませんでした。

保育園の園長「いろんな安全対策を行ってきたがクマ対策もひとつ追加してしなければいけない(と感じた)」

その翌日の朝にも、隣の五日町や万馬町でもクマの目撃が相次ぎ、住宅街の川沿いにはワナも設置されました。

また、クマの目撃を受け、けさ、近くの明倫学園では、児童たちに、なるべく複数での登校を呼びかけ、警察や職員、地元の人らが連携してパトロールにあたりました。

見守り隊の人「ついにここまで来たか。市街地なので。とっさには難しい対応になる特に子どもたちは。被害に遭わないように対応したい」

そしてけさ8時半ごろ、近くの草むらに潜んでいるクマが見つかり、警察や市、猟友会などが連携し、捕獲されました。

市によりますと、体長およそ50センチ、重さ20キロほどの子グマで、連日目撃されていたクマと同じ個体とみられています。

クマはその後、近くの山に放たれたということです。

このクマのものとみられる被害は確認されていないとみられますが、市では、クマを目撃した際は、近づかず、市役所や警察などに連絡するよう呼びかけています。