山形の伝統的な工芸の技術をつないでいこうと、県内外の大学で学ぶ学生が米沢市の工房でインターンシップを行いました。
山形県では、後継者不足に悩む、工芸産業の担い手を確保しようと、おととしからインターンシップを行っています。
宮城県出身・西條葵さん「後継者がいない理由で衰退していってしまったりなくなってしまうなら、自分が後継者になろうと思って応募しました」

今年は、北海道や京都で、芸術や工芸を学ぶ7人の大学生が参加しました。
9日から10日にかけて訪れたのは、草木染を手掛ける米沢市の野々花染工房です。
野々花染工房・諏訪豪一社長「若い方たちに伝統工芸を考えていただく、触れていただくということで、伝統工芸品が残り続ける一つの道かなと思ってます」

こちらは、工房が得意とする「藍染」です。

諏訪さん「手袋していいよ」
学生「(素手で)本物の感じでやりたいです」

学生たちは本格的な作業に苦戦しながらも、真剣に、伝統工芸に向き合っていました。

東京からきた・小倉美沙紀さん「職人になって毎日手が青かったら幸せだなと思います」
9日は、使い古した着物を再利用する「裂き織り」も体験。

将来、この中から、山形の技術を継ぐ職人が生まれるかもしれません。