性的少数者・LGBTQについて考えようと、きょう(20日)、山形市で講演会が開かれ、自身もトランスジェンダーだという現役介護職の男性が介護の現状や魅力を語りました。

山形市で開かれた講演会。

「介護から多様性を考える」と題し、性的少数者・LGBTQの視点から介護のあり方を考えます。

特定非営利活動法人Startline.net・佐藤悠祐代表理事「われわれの介護の仕事は、人が生きる権利を守るお仕事だと思っています。(当事者が)声をげるためには安心して声をあげられる場をつくってもらったほうが僕らとしてはすごく声をあげやすかったりする」



登壇したのは東京都の介護福祉士、佐藤悠祐さん。

自身もこころとからだの性別が一致しないトランスジェンダーです。佐藤さんは性が一致しないことで、適切な介護を受けることができなかった人がいると現状を訴えます。

特定非営利活動法人Startline.net・佐藤悠祐代表理事「ヘルパーさんには自分のことを男性として認識してもらってるんだけど、市役所から子宮がん検診のお知らせが来た。それで女性だとばれてしまいましたと・・・」

介護現場でのLGBTQは県内ではまだ少ないということですが、佐藤さんは、「話し合える場」を創ることが重要だと話します。

山形市内特別養護老人ホーム施設長連絡会・峯田幸悦会長「関係者や事業所を含めて、こういうみなさま(LGBTQ当事者)がいらっしゃるということをきちっと理解をしないと人権侵害に当たると強く感じました。勉強会や講演会などをもっともっと広めていく必要があるなと強く感じた次第です」

講演に先立って行われたカイゴプライドの意見交換会では、認知症の利用者に対する接し方などさまざまな意見が交わされました。