山形県米沢市では、あす(11日)から上杉雪灯篭まつりが始まるのを前に、きょう(10日)プレ点灯が行われています。
会場から今の様子を伝えてもらいましょう。

棚橋アナウンサー:
山形県米沢市の上杉神社の参道の前です。雪がシンシンと降ってきています。そんなときだから見たい景色こちらです。ご覧ください。美しい灯りが雪灯篭に灯されています。


「上杉雪灯篭まつり」が11日から開かれるんです。それに向けてきょう(10日)はプレ点灯が行われています。

午後8時まで行われるプレ点灯ですが、もう先ほどから多くの人がどんどんとこの参道にやってきて、写真を撮ったり、ちょっと酔いしれているのかなというほど、この灯りをゆっくりと眺めたりしている人もいました。
私も初めて見て、感動してしまいました。美しいです。

そしてこのお祭り、今年で46回目を迎えますが、雪が多い地域ならではの冬を楽しんでほしいと、地域の文化を楽しんでほしいと行われているお祭りなんです。


そしてこんなに美しいこの雪灯篭を誰が作っているかというと、地元の企業や有志たちなんです。一つ一つ手作りで作られています。

新型コロナの影響があって3年ぶりの全面開催なんですけれども、雪灯篭の数は81団体、全部で166基もあるんです。すごい数ですよね。

そしてこの美しい雪灯篭には、地元の高校生も多く関わっているんです。
今年は米沢工業高校、そして米沢商業高校、さらに米沢東高校と3校の高校生の皆さんがこの雪灯篭作りに携わったということです。

ということで、今日は実際にこの雪灯篭を作った米沢工業高校の生徒のお2人に来ていただきました。よろしくお願いします。
寒いところありがとうございます。

この雪灯篭、立派ですよね。
この奥にずらっと並んでいる雪灯篭は米沢工業高校の皆さんが作ったんです。

そしてこの雪灯篭作りで、大事な工程があるんですけれども、皆さんその大事な工程、何かわかりますでしょうか?

それがこちらです。「トーフ」作りです。
この「トーフ」作り、一体どのようなものか見ていきましょう。


こちらは先日取材した生徒たちの作業の様子です。
板で囲った中で雪を固めていきます。
そして板を外すと白い土台が出てきました。

米沢では食べ物の豆腐に似ていることから、この土台のことを愛情を込めて「トーフ」と呼んでいるんです。
生徒たちはのこぎりなどを使ってこの灯篭を形作っていきました。

全部でこちら15機、この米沢工業高校の皆さんが作りました。
この美しい雪灯篭。完成した姿を見て、今いかがですか?


米沢工業高校・情野晃大さん(2年)「想像以上にかっこよくできたので良かったです」
髙塩心都美さん(1年)「綺麗にできたのでよかったです」

こんなに綺麗に作るには、かなり苦労もあったと思います。難しかった点などありますか?

情野さん「型を取って、その通りに削るのが大変でした」
髙塩さん「かたい雪を綺麗に削るのが難しかったです」

明日から3年ぶりの全面開催です。どんなお祭りになってほしいですか?

情野さん「地元の方だけではなく、観光客にもたくさん来てほしいです」
髙塩さん「綺麗だなって思って楽しく祭りができるようにしたいです」

ありがとうございました。

本当に明るいお祭りが開かれることが期待されます。
この上杉雪灯篭まつり、11日から2日間にわたってこちらの会場を中心に行われます。


生徒の皆さんが思いを込めて作った雪灯篭も見ることができます。
この雪灯篭の景色、ぜひ足を運んで見てみてはいかがでしょうか?