「小国町」 協同組合小国ショッピングセンター(出資総額9362万円、西置賜郡小国町小国町163、代表理事今与志裕氏)は、4月7日付で自己破産申請の準備に入った。
帝国データバンクによると、協同組合小国ショッピングセンターは、1993年(平成5年)3月に地元商店11名の出資により設立された。1997年(平成9年)7月にオープンしたショッピングセンター「白い森ショッピングセンターアスモ」(小国町)の1階と3階の商業スペース部分(公共施設併設)の建物を所有し、店舗の賃貸やショッピングセンターの宣伝活動、イベント催事などを手がけ、2003年(平成15年)3月期には年収入高約1億400万円を計上していた。
しかし、景気低迷による個人消費の落ち込みや地元の人口減少などの影響でテナントが撤退したほか、賃貸料の引き下げも余儀なくされ、業績が次第に悪化。近時の年収入高は4000万円台まで減少し、赤字が慢性化していた。
設立時には11名いた組合員が3名に減少するなか、2024年(令和6年)10月末には100円ショップが撤退し、集客力が更に低下。新規テナントの獲得も思うように進まず、今後の見通しも立たなかったことから事業の継続を断念した。
負債は約5億円だが、変動する可能性がある。
なお、ショッピングセンター内のスーパーマーケット、リカーショップ、衣料品店などは通常通り営業を続けている。