7月の記録的な大雨で甚大な被害を受けた戸沢村で、きのう、住民が集団移転について話し合う意見交換会が行われました。

移転には前向きな声が多く聞かれましたが、住み慣れた地区を離れることへの不安の声もありました。

藤井響樹アナウンサー「こちらは戸沢村蔵岡地区の避難所になっている戸沢学園です。この戸沢学園のすぐ裏には最上川が流れていて、想定外の水害が発生した際の不安も抱えながら生活している人もいるという事です」

戸沢学園で行われた意見交換会には戸沢村蔵岡地区の全世帯が参加しました。

蔵岡地区では、7月の記録的大雨では地区にある69戸の住宅ほぼすべてが浸水被害を受けました。

また、同じような雨が降った場合、地区全体が被害を受ける可能性があることから
戸沢村が提示しているのが、住民全員が地区を離れ、別の場所に生活の場を移す集団移転です。



蔵岡地区 山崎昇 会長「防災集団移転促進事業にのっとって、新生蔵岡を目指して地域住民と手を携えながら頑張っていいかなければならない」

戸沢村 加藤文明 村長「これからの村づくり、そして防災を考えたとき、自分の中では大きな転換点・分岐点だと思っている」

集団移転のためには、国土交通省の定めで地区のすべての住民が移転について同意すること、そして、地区の世帯の半数が集団移転後の土地で生活することが求められます。

費用については、住民が今住む土地と移転先の住宅建設費用について村が支払うことになっています。

しかし、農地などは含まれません。