富山市発注の呉羽丘陵のつり橋設計業務をめぐる官製談合事件の裁判で、東京都の会社に事前に審査の秘密情報を流したとされる市の前の建設部長の男に富山地裁は懲役1年6か月執行猶予3年の判決を言い渡しました。


官製談合防止法違反などの罪で判決を受けたのは、富山市の前の建設部長・舟田安浩被告(59)です。

判決によりますと、舟田被告は2019年4月と6月に富山市がプロポーザル方式で公募した「呉羽丘陵のつり橋設計業務」と「周辺広場の計画策定業務」の2件の契約について、東京の建設コンサルタント会社とデザイン会社の社員に対し、事前に非公開となっている審査の秘密情報を漏らしたなどとされています。


29日の判決公判で富山地裁の細野高広裁判長は「多額の公金が投入される事業で公の入札の公正さや信頼を著しく害するもので相当悪質な犯行だ」と指摘。
「前任市長の任期満了前に工事を着手させる必要を感じていたという動機を酌むことはできない」などとして検察側の1年6か月の求刑に対し、懲役1年6か月執行猶予3年の判決を言い渡しました。

判決を受け、舟田被告の弁護人は「判決を真摯に受け止めていますので現時点では控訴しないつもりです」とコメントしています。