コロナ禍でテレワークなど多様な働き方が広がる中、歴史の重みや風情を感じながら仕事ができる、テレワークのスペースがオープンしました。

約550年の歴史がある南砺市の名刹、城端別院善徳寺にオープンしたのは、オフィスにとらわれずに働くことができるテレワークスペースです。

応接室として使われている書院を活用して、16席のコワーキングスペースと会議などに使用できる3つの和室が用意されました。

このテレワークスペースは、富山県西部観光社「水と匠」が、内閣府と南砺市のテレワーク推進補助金を活用して整備しました。

富山県西部観光社「水と匠」林口 砂里プロデューサー:
「さまざまな富山の価値がこの中に詰まっておりますので、この空間で体感していただくことで、仕事の新たな刺激やモチベーションが上がるということもあるでしょうし、さまざまな体験プログラムも用意して、これからの仕事やものづくりに役に立てていただきたいと思っています」

善徳寺の亀渕 卓輪番は…

善徳寺 亀渕 卓 輪番:
「これから新たな形で市民と善徳寺が結ばれていく、そういう大きな契機になるのではないか」

寺離れが進む中、新しい発想で寺と人々がつながることに期待を寄せています。テレワークスペースの利用料金は、1人あたり1日3000円(税別)、月額では7500円(税別)で企業、大学などの研修や合宿、フリーランスの人の仕事場として活用してほしいとしています。

希望に応じて、発酵食やものづくりなど、この土地ならではの文化を体験できる様々なプログラムも提供していく予定です。

善徳寺は、日常の工芸品などに美を見い出した民藝運動の創始者、柳 宗悦がその集大成ともいえる論文を書き上げた寺で、愛好家には民藝の聖地としても知られています。

実際に善徳寺でテレワークを体験した南砺市の田中市長は…

南砺市 田中 幹夫市長:
「この空間で仕事するって、何かイマジネーションどんどん湧いてくる気がしますよねやっぱり普通の部屋や会議室でやるより、議論が深まるんじゃないですかね。ここは景色がいいし、匂いが違う、気が違う。我々にとってはとても大事な善徳寺でやるということなので、これを名付けて“テラワーク”」

民藝思想に触れることができる拠点として、「水と匠」は、善徳寺に、今後、カフェや宿泊施設を整備し、2023年夏のオープンを目指しています。