去年夏の東京パラリンピックで日本代表が初の銀メダルを獲得するなど一躍脚光を浴びた車いすバスケットボール。年代別の日本代表入りを目指して日々練習に励んでいる高校生を取材しました。

巧みに車輪を操り、激しい接触をものともせずゴールに向かう、車いすバスケットボール。その世界に夢中になっている高校生がいます。上市高校3年の小山大斗選手です。

小山選手:
「自分の人生の中で、1番本気になれる。すごく人生が変わったなぁとは思ってます」

小山選手が所属する県車椅子バスケットボールクラブ。

東京パラリンピックで史上初の銀メダルを獲得した県出身の宮島哲也選手や岩井孝義選手もチームメイトです。

そんなトップアスリートに追いつこうと、世代別の日本代表を目指しています。

小山選手:
「世界で戦ってきた選手が、身近にいるっていうことはすごくありがたいことなので、そういう選手のいいところを盗んでというか、いろいろ教わって強くなりたい」

小山選手の強みは、巧みに車いすを操るチェアスキル。そして、シュート力の高さです。

小山選手は、生まれつき背骨の形成が不十分で、脊髄の神経障害である「二分脊椎(にぶんせきつい)症」のため、両脚に障害があり左脚は麻痺が残っています。

でも障害を気にせず、小さい頃から体を動かすことが好きだった小山選手は、様々なスポーツに汗を流してきました。スキーの腕前はこの通り。

そんな小山選手も、車いすバスケを始めたばかりのときは、コートのすみで小さく練習。スピードや接触プレーの激しさに圧倒されたといいます。しかし、いつしかその魅力の、とりこに。

そんな小山選手をさらに大きく変えたのがー。

小山選手:
「東京パラリンピックを見て、この銀メダルをとったっていう結果を、大会前は予想していなかったので」

世界で栄光をつかんだ身近な先輩たちの姿。自分も日の丸を背負って世界を相手に戦いたい。楽しむバスケから、戦うバスケに変わりました。

小山選手:
「前まではバスケットを楽しむだけだったんですけど、もっと上を目指したいって」

今ある時間のすべては、車いすバスケのために。

(ウエイト上げている様子)

高校では、ウエイトリフティング部に所属。練習がない日は、ここで身体を鍛えています。

「うおー!」「いや重たぁ」

小山選手:
「少しでも多くの筋肉を使ったほうが、プレーの幅も広がってくるので、使えるところは全部鍛えてやるっていう気持ちで、自分の目標とかに対しては、どんだけ苦しくても絶対続けるっていうのは意識して頑張っています」

偉大な先輩の背中を追いかけ、世代別で23歳以下の強化指定選手に選ばれるまでに成長した小山選手。彼が見据える未来は明確です。

小山選手:
「2年後のパリパラリンピックを目指して、その前にアンダー23の日本代表として、結果を残して、一段階上を目指して、頑張りたい」

10日後から始まる世代別の代表選考合宿。夢に向かって、まっすぐに。その第一歩を踏み出します。