発達障害や不登校などの子どもたちが増える中、富山大学附属病院は子どもの発達や心の問題を診療する専門医の育成を始めます。

富山大学附属病院に6月から設けられたのは「こどものこころと発達診療学講座」で新たに辻井農亜(つじい・のあ)客員教授が着任し、発達障害や不登校、虐待によるトラウマなど、さまざま子どもたちの心の問題を診療する専門医の育成を始めます。

医学科の学生などの指導のほか、県内の医療機関の医師のスキルアップにも努めます。

子どもの心の問題を診療する専門医は全国的にも不足していて、県内でも10人以下です。特に、県リハビリテーション・こども病院への患者の集中が問題となっていました。

今回の講座は県による寄附講座として設置されるもので、寄附予定額は5年間で2億円です。

辻井客員教授は、5年間で少なくとも5人の専門医を育成したいとしています。

富山大学附属病院 辻井農亜 客員教授
「言葉の発達が遅い、友達と関われない、勉強ができないとか、いじめにあうとか、もしくは事件事故に遭うとか、本当に生まれてから子どもが成長していくまで長い目で子どもの成長を見ることができる、幸せを考えることができる医師を育てていきたい」

富山大学附属病院 辻井農亜 客員教授


講座と合わせて「こどものこころと発達診療科」も設置し、秋ごろから外来診療を開始する予定です。

また、富山大学附属病院では、これまで19の科やセンターにわかれて診療していた小児の高度医療や救急医療を一元化しようと「こども医療センター」を設置したと発表しました。

小児の高度医療や救急医療を一元化する「こども医療センター」を設置


子どもの疾患は複数の分野にまたがるケースが多く、専門医が連携しワンストップで医療を提供していきたいとしています。