氷見市と高岡市の海岸に大量の流木が漂着し、自治体が撤去作業に追われています。夏のレジャーシーズン到来を前に、周辺のキャンプ場からは早期の除去作業を願う声が上がっています。

記者
「氷見市の島尾海岸に来ています、海岸沿いには大量の流木が流れ着いていて、海の景観が失われています」

変わり果てた姿をみせる氷見市の島尾海岸。普段は美しい砂浜が広がる海岸ですが、いまでは辺り一面に流木が広がり、1メートルを超える長さの流木や、プラスチックゴミなどが散乱しています。

訪れた人
女性:「ちょっとひどいですよね。みんなで掃除をするなり、行政が手を入れるといいかなと思います」
男性:「期待も大きかったところもあって、すごくきれいなんですけど、浜に流木とかがあって残念な部分もあります。はだし(で歩く)とかは無理だなと、もしこれがきれいだったら、もっと感動できたと思いました」

氷見市によりますと、この流木は県内が強い強風に見舞われた先月末ごろに漂着したものとみられ、河川から富山湾に流れ出た木やゴミなどが風の影響で海岸に打ち寄せられたということです。

その被害は高岡市の雨晴海岸から氷見市の松田江浜まで、およそ5キロメートルにかけて広がっています。

県内を襲った強風は周辺のキャンプ場にも大きな被害が及んでいます。

島尾キャンプ場 管理責任者 浜下守さん
「ここ数年は、これだけ流木が押し寄せたことはないと思います。去年よりお客さんの数は倍ぐらいになってますけど、たくさん訪れてもらったときに、こういう現状だったのでやりきれない」

ことしの春の大型連休は、3年ぶりに新型コロナウイルスの行動制限がなく、キャンプ場を訪れた人は1日80組ほどと、去年の2倍にまで増加。観光客が戻りつつあるにもかかわらず、待ち受けていたのは流木の山でした。

島尾キャンプ場 管理責任者 浜下守さん
「何週間もかかるとは思いますけど、できるだけ夏休み前にはきれいな海岸に(なってほしい)、県外から訪れる小学生や中学生に富山県氷見市を訪れたいと思ってもらえればいいかなと思います」

被害を受け氷見市では2日に事業者に依頼、撤去作業に乗り出しています。しかし、大量の流木に作業が追い付かず、以前の美しい砂浜に回復する見通しは立っていません。

アムテック 業務管理部 木戸清隆課長
「今回はめどが立っていません。長引くとは思うのですけど、立山連峰とか見えてたくさんの人に来てもらいたいので、極力(流木を)とれる範囲で細かくとっていきたいと思います」

観光客の回復が期待される夏のレジャーシーズンを前に、海水浴場が抱えた厄介もの。富山の美しい海を守れるか、自治体の対応が問われています。