富山市の小中学校再編計画で北部地域の保護者や住民を対象にした説明会が、9日夜、開かれました。地元校の存続を求める保護者や住民からは反対の声が相次ぎ、怒号が飛び交う場面もありました。




男性:「統合ありきで話してるじゃないですか!」
富山市:「いや、これはあくまでもたたき台ということで…」
男性:「学校がない地域、例えば校下に転入してきた人が来るわけがない」
男性:「計画を一旦白紙に戻すことを検討するべきではないかと思っております」
女性:「富山市の教育委員会、不信感でいっぱいです」

富山市北部、岩瀬小学校の体育館に響いた怒りの声…。
9日夜開かれた、富山市北部地域の住民説明会の一幕です。

北部地域では、岩瀬、針原、浜黒崎の3つの小学校が再編対象で、
▼岩瀬小を萩浦小に統合する案
▼針原小と浜黒崎小を大広田小に統合する案
▼針原校区を2分割し一方を新庄北に、もう一方を浜黒崎とともに大広田に統合する案の3つが示されています。

富山市教育委員会は、再編の理由として北部地域の児童数が5年ごとにおよそ150人ずつ減る見込みである点などをあげました。
しかし、地元校の存続を望む保護者や住民からは反対の声が相次ぎました。

男性:「もともとたたき台をつくるところからおかしいのだと思う。最初のスタートからおかしいのだと思う。市の案はもちろんあるけど、地域の人も含めて一緒につくればいいんだよ」

男性:「来週岩瀬で祭りがある。そういうことはわかっておられるんですか。まず岩瀬小学校の実情をしっかりつかんで岩瀬小学校の名前出してくださいよ」

男性:「水橋地区のように小さいところがいくつか集まって新しい学校をつくって、というのなら話はわからないこともない。でも北部地区の案を見ると、さっき出ました吸収合併です。人数合わせ、数合わせで近場の大きなところへって…。そんなふうにしかとれません」

また、市教委が適正とする通学距離への質問では怒号が飛び交う場面も…。



男性:「どういう基準で3kmを設定しているのか教えてください」

富山市:「今おっしゃられた通り、通学経路というものがまだ決まってない状況ですので、今回3kmを示したのはあくまで直線距離での3kmでございます」

男性:「あなた、毎日3km、往復6km歩けるか?ましてや子どもだよ」「話にならんぞ!」「机の上での会議しかやってないからそうなるんだよ!」



岩瀬で園児を育てる母親からは切実な意見も出ました。

岩瀬地区在住の母親
「誰が、小学校のないところに引っ越して来ます?私たちはもともと岩瀬の者ではないんです。岩瀬のこの街にすごく魅入られて、学校も近いし、新しくてなんてかわいい学校。ここに通わせたいな、この子、いま年長なんですよ。来年から岩瀬小学校通えるね。そういう気持ちで引っ越してきました。本当に宝物のような街が、見捨てられてしまっていいのか。そこに新しい子どもを産んでくれる、年金払ってくれる子どもたち、育てていくのが本当の富山市の未来じゃないでしょうか」



市教委は今月28日までに各地域で説明会を実施した後、再編の方向性を示す方針で、宮口教育長は市民との対話を尊重するとしています。




富山市 宮口克志教育長
「私どもの説明が足りなかったために、強引に計画に基づいてやっていくふうに考えてるんじゃないかというふうにお感じの方が多かったのではないかと思ってますので、その点について丁寧にと再三申し上げてますけど、進めていく必要があると思っております」