富山市の小中学校再編計画についての住民説明会が24日、山田地域で開かれました。住民からは「学校がなくなることは、地域にとって死活問題だ」という声が上がり、再編案への反対意見が相次ぎました。

富山市の中山間地域にある山田小学校と山田中学校。この日開かれた地域説明会には児童、生徒の保護者や地元住民79人が出席しました。

山田小学校は複式学級があり全校児童は55人、山田中学校は全校生徒34人で今後も子どもの減少が見込まれることから、富山市の再編計画では適正な学級数が確保できる八尾地域の学校への統合が検討されています。

富山市からは適正規模の学校に通うことで、小学校における複式学級や中学校における免許外指導を解消でき、質の高い教育を保障できるといった説明がありました。

しかし、住民からは─。

小学1年生の母親
「もし子どもたちが八尾に通う場合は、毎日山道を1時間近くかけて通うことになる。うちの子もバス酔いがひどいので、バス酔いやトイレの心配をしている状態。具体的にどういった配慮をしていただけるのかお聞かせいただきたい」

保護者の女性
「婦中方面に出る方が安全という意見もありますので、登校先の学校を自分たちで選択できる余地はあるのか、お聞かせ願いたいと思います」

地元住民の男性
「学校は長きにわたって築いてきた地域の生活、文化、歴史の根底をなしてきました。したがって学校をなくすことは死活問題なのです。学校の統合は絶対にあってはならないです」

義務教育学校としての存続を求める署名を出した自治振興会の山田会長は─。

山田地域自治振興会 山田憲彰会長
「令和元年に説明会があった時に『すぐではない。急ではない』という説明が前置きで何回もありました。ところが令和2年に即(再編の話が)出ましたので、だまし討ちに遭ったというふうに思っております。児童生徒の数が減ってるという話が最初に出るんですが、やはり行政として地域の人口を増やす計画も必要ではないでしょうか」

住民からは再編案への反対意見が相次ぎ、預かった手紙を代読する人の姿もありました。

富山市はこうした意見を集約し、すべての地域説明会終了後に住民たちに回答する考えです。


保護者の女性
「この案はどうしても適正規模だとか適正配置だとか、数字を見て機械的に進められている印象がどうしてもぬぐえていない。実際に自分の子どもが山道を1時間かけて9年間通うことに対してどこか非現実的で。保護者の声だとか子どもの声だとか、そういうものにしっかり耳を傾けた上で、子ども達にとって何が一番いいのか一緒になって考えていきたい」

山田中学校PTA会長 松島唯佳さん
「実情として田舎地域なので子どもの人数は減ってる状態もありますし、良い結果につながるように話し合いを進めていければいいと思います」

山田地域自治振興会 山田憲彰会長
「山田は八尾だと。じゃあ実際にそれをどうするんだと、バス通学でどうするのかどのルートを通るのか。あとのことが何も決まってない。そういうところをクリアにしていかなければいけないし。私らとしては地元の子は地元で育ってほしい。やっぱり地元の学校があるべきだと思ってるんで、そういう方向に持っていくにはどうすればいいかを話していかなければいけない」