宮城県石巻市の海岸に大量に漂着したカキ殻を有効活用してもらおうと、県は8日から、希望者への無償譲渡を始めました。

8日は、カキ殻の譲渡を申し込んだ市民や企業が、宮城県石巻市内の保管先で必要とする量を受け取りました。

このカキ殻は、石巻市の長浜海岸に大量に流れ着いたものを、2025年9月に県が、ボランティアらの協力で回収したものです。

作業では、約10.5tを集め、資源の有効利用と処分費用の削減を目的に無償譲渡を決めました。

11月28日まで希望を募った結果、25の個人と企業から合計で862㎏の申し込みがありました。

受け取った市民:
「家庭菜園の肥料にできれば」
「結構使える用途があると思う」
受け取った企業:
「新しいホテルが(松島町に)夏に開業する時の器のうわぐすりとしてカキの殻をつける」

受け取った大学生:
「おいしいカキが、思わぬところで邪魔ものになってしまうのが悲しいので、何か役立てていければ」

一方で、長浜海岸へのカキ殻の大量漂着は、いまだに続いています。
県は、日によって増減がある漂着量のモニタリングを継続し、今後の対応を検討する考えです。







