「マイナ保険証」への完全移行に伴い、従来の健康保険証は1日で有効期限が切れました。

仙台市内のクリニックでは、大きな混乱はありませんでしたが、従来の保険証を持ってくる人も見られました。
仙台市若林区の七郷クリニックでは、多くの人がマイナ保険証で診察の受け付けをしていました。

なかには、2日、初めてマイナ保険証を利用した人も…
受付「マスク外して。もう一回」
男性「きのうテレビでやっていたから区役所にマイナンバーカード取りにいったのよ」

マイナンバーカードに保険証の機能を持たせる「マイナ保険証」に2日から完全移行され、保険診療を受ける際はマイナ保険証の利用が基本となります。
こちらのクリニックでは、大きなトラブルや混乱は見られませんでした。
女性「実は2週間くらい前に慌てて登録しました。顔認証でやればすぐにできたし、暗証番号はあれ…と思ったけど大丈夫でした」
男性「今までは、後期高齢者医療被保険者証で何か月もやっていたけれど、もしかすると変わるのかもと思ったから、きのうマイナンバーカード取りに行った」
一方で、従来の保険証だけを持って訪れる人もいました。

従来の保険証は1日で有効期限が切れましたが、暫定措置として2026年3月までは提示して保険診療を受けることができます。
マイナ保険証を登録していない人は今後、「資格確認書」という新たな証明書を提示する必要があります。
男性「マイナ保険証を作る方が面倒かなって。よほど切羽詰まらないと作らない。できればこのままがいい。マイナカード自体もまだ作っていない」
暫定措置により今は「マイナ保険証」「資格確認書」「従来の保険証」3つの選択肢がある状態ですが、クリニックとしてはマイナ保険証に一本化した方が事務負担は減るといいます。

七郷クリニック阿部基院長「(Q.病院として負担は減る)そうですね。制度が一本化されれば。いろんな選択肢があるのはいいことだがやる方からするとトラブルの原因にもなる。手間が何重にもかかるリスクもある。しょうがない、移行期間なので」

厚生労働省によりますと、宮城県内でのマイナ保険証の利用率は2025年10月時点で35%にとどまっていて、今後、周知が進むかどうかが課題となります。

改めて、2日から保険診療は「マイナ保険証」の利用が基本となり、マイナ保険証を登録していない人は「資格確認書」が必要となります。
「資格確認書」と従来の「保険証」は、どちらも同じ形のカードで似ていますが、左上の表記で判別することができます。
従来の保険証が暫定措置で使用できるのは、2026年3月までですのでご注意ください。







