「特殊な世界、特殊な職業」

引退したスポーツ選手のセカンドキャリアをどうするのか?自ら道を切り開く選手がいる一方で、なかなか、次へ踏み出せないと悩みを抱えるアスリートもいます。そうした選手たちをサポートしようという新たな事業が静岡県内で始まりました。

静岡市立東豊田中学校(静岡県静岡市駿河区)で、サッカー部を指導する鍋田亜人夢(あとむ)教諭(31)。かつて、オレンジサポーターを沸かせた若手のホープでした。

サッカー部顧問としてグラウンドに立つ鍋田さん=静岡市立東豊田中



清水エスパルスユースからトップチームに上がった鍋田さんは、年代別の日本代表などで活躍し、将来を嘱望されていた逸材でしたが、トップチームに上がってからは出場機会に恵まれず、若くして引退を決めました。

鍋田さんは引退後、一念発起して日本体育大学に進学し、30歳で静岡市の教員に採用されました。

世代別日本代表に選ばれるなど将来を嘱望された鍋田さん


鍋田さんは、Jリーガーの“特殊性”をこのように振り返ります。

東豊田中学校 鍋田亜人夢教諭(元清水エスパルス)
「サッカー選手は、ある意味、特殊な世界、特殊な職業なので、得意分野が突出している分、世間一般、社会一般の色々な仕事に触れていない。その部分にジレンマを抱えている選手は、何人かいた印象がある」

華々しくみえるJリーガーですが、若くして引退する選手も多く、将来に不安を抱えるアスリートは少なくありません。