ロシアによるウクライナへの軍事侵攻では多くの子どもたちも避難生活を余儀なくされています。
1人でも多くの子どもたちを救うために。
長野県佐久市の医師がウクライナ語の支援サイトを立ち上げ、避難生活での注意点や役立つを情報を公開しています。

イラスト付きで避難生活を送る子どもの注意事項などを紹介するサイト。

ウクライナ語でまとめられていますが、作成したのは県内の医師たちです。


佐久医療センターの小児科医、坂本昌彦(さかもと・まさひこ)医師。

佐久市の医師と地元の医師会で作る「教えて!ドクター」プロジェクトのメンバーで、3月にサイトを立ち上げました。


2月に始まったロシアによるウクライナへの軍事侵攻。

戦地となった地域では多くの人が避難を余儀なくされ、過酷な状況下で子どもたちの健康も脅かされています。


「基本的には大人の都合で動いている、子どもにとっての大事な情報は常に後回し、子どもへの支援も大人の次なんですね、子どもにとって何が必要でどういった支援が必要か声をあげるのは小児科医の役割」

大学時代に、ウクライナの隣国・ポーランドに留学した経験がある坂本さん。


ポーランドに避難しているウクライナの子どもたちの姿を見て、支援したいという思いを抱きました。

「なんとなく遠い国の出来事に思えていたのが、自分の縁のある町も出てきて何かできることはないかと思ったことがきっかけ」

坂本さんたちプロジェクトのメンバーは、災害の多い日本で培った「子どもたちが避難生活を送る上での注意点や役立つ情報」をまとめたものをベースに、現地で使えるように修正。

2月末にSNSで協力を呼びかけたところ、日本語に精通する2人のウクライナ人から翻訳のサポートを受け、3月のはじめにはサイトを公開することができました。


サイトには、寒さをしのぐ方法や…、

感染症を防ぐための注意点を掲載。


また、妊娠中の母親への留意点やメンタルケアなど7つの項目にまとめました。

さらに、より多くの人に共有してもらえるよう、ウクライナ語だけでなく、ポーランド語、英語、日本語の4つの言語を用意。


サイトはSNSを通じて拡散され、現在、3万5000回以上閲覧されています。

「本当に必要なニーズは現地に行かないとわからない、役に立つのかはわからないが、こういうサイトを地球の裏側日本から作っている人がいることを一つのメッセージとして、多くの人が思いを持っていることが少しでも伝わればいいなと思います」


県内でも受け入れ態勢が進むなど、依然として多くの人が避難生活を強いられているウクライナ侵攻。

坂本さんは今後、自治体などと連携して避難してきた子どもたちに直接的な支援をしたいと考えています。

サイトはインターネットで「ウクライナ教えて!ドクター」で検索すると閲覧することができます。