SDGsに関する長野県内の動きを伝える「地球を笑顔にするウイーク」です。
きょうは「平和と公正をすべての人に」。


ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続くなか、日本に避難したバレエダンサーの夫婦が、伊那市で開かれた発表会に出演しました。
避難してから初めての舞台に込めた、2人の思いを取材しました。



伊那市で開かれたバレエの発表会。

特別な思いを持って、ステージに立った夫婦がいます。

長澤美絵(ながさわみえ)さんとエフゲニー・ペトレンコさん。

ウクライナから避難してきたバレエダンサーです。


(長澤さん)
「一瞬一瞬を本当に楽しんで丁寧に踊ろうと思った、踊ることでウクライナを支えていきたいと思う」


埼玉県出身の長澤さんは、2005年からウクライナでバレエダンサーとして活躍。


ペトレンコさんのふるさとキーウのバレエ団に夫婦で所属し、活動してきました。

しかし、今年1月、ロシアとウクライナの関係が急激に悪化し、生活が一変します。


(長澤さん)
「1月半ばくらいから日本大使館から一時帰国考えてと正直信じられなかったので最初は日本に帰ることは考えなかった」

日本大使館から何度も促されたことで、2月に帰国。

1歳の長男とともに埼玉県の長澤さんの実家に身を寄せています。

伊那市での発表会に出演するきっかけになったのが、松本市出身の世界的バレエダンサー・二山治雄(にやまはるお)さんとの縁です。


夫婦がかつて共演したことがあり、二山さんが所属していた白鳥バレエ学園の発表会に特別出演の形で招かれたのです。

(長澤さん)
「悲しみの毎日だったので舞台という目標ができて感謝、美しいクラシックの作品なのでなめらかに大きく踊りたい」

(ペトレンコさん)
「招待してくれたときは本当に温かく感じました、この発表会を計画したすべての皆さんに感謝している」

迎えた、きょうの本番。

会場ではウクライナへの募金も行われました。


演目は、「眠れる森の美女」。


姫役の長澤さんは、王子役の二山さんと華麗な踊りで魅了します。

夫のペトレンコさんも「青い鳥」役で物語を盛り上げます。

(ペトレンコさん)
「長い期間踊ることはなかったので楽しかった、芸術を通してウクライナのことを伝えられたらと思った」

(長澤さん)
「舞台に立ってこその職業なので温かい拍手に感動した素直にうれしかった、1秒でも早く戦争が終わってウクライナに平和が戻ることを願う」


戦禍から逃れ、およそ4か月ぶりに立った舞台。


ウクライナに平和が訪れ、再び現地で踊れる日を、日本で待ち続けます。