地球の王者だった恐竜がどのように世界中に広がったのか解明する鍵になるかもしれません。岡山理科大学などの研究チームがモンゴルで大型恐竜の大量の足跡を発見し、1億2千万年前にはアジア北部で多くの恐竜が生息していたことを確認しました。
(平松咲季記者)
「こちらが、今回見つかった足跡を映した、実物大の写真です。大きいもので長さが70センチを超えるものもありまして、手のひらと比べてもこんなに大きいんです」

新たに見つかったのは、今から1億2千万年前=白亜紀前期の大型恐竜の足跡です。岡山理科大学やモンゴル国立大学の研究者らでつくるチームが、モンゴル北部のサイジュラハ地域で発掘しました。

(岡山理科大学 恐竜学博物館 石垣忍名誉館長)
「実はこの場所は70年前、1950年に最初に発見されています。70年間誰も調査せずにいたわけです」


1950年に恐竜の足跡に関する報告があったというサイジュラハ地域。当時は具体的な場所や恐竜の種類について詳細な調査は行われず、所在も分からなくなっていましたが、研究チームが今回、現地での聞き取り調査などを経て場所を特定したといいます。
(岡山理科大学 恐竜学博物館 石垣忍名誉館長)
「3本の指が出てますね。大型の肉食恐竜で、全長8メートルくらいはあるだろうと」

研究では、足跡が肉食と植物食、2種類の大型恐竜のものであることが判明しました。先行研究では、白亜紀には東アジアから北米にかけて大型恐竜が分布していたと言われていますが、今回の発見により、白亜紀前期の段階ですでに中間地点にあたるモンゴル周辺で多くの大型恐竜が生息していたことが明らかになりました。
また40を超える足跡が確認されたことで、大型恐竜の歩行姿勢などの生態もより詳しく調べられる可能性があるといいます。

(岡山理科大学恐竜学博物館 石垣忍名誉館長)
「どんなふうに足を運んでいたのか、どういう姿勢をしていたのか。足跡っていうのは骨から分からないことが分かるんですね。そういう『恐竜の物語』がつながるような形で分かってくれば面白いなと」

恐竜の生態解明を目指して、研究チームは今年8月再び現地を訪れ、足跡や化石のさらなる探索を行う予定だということです。










