交通事故に遭い人生が一変してしまう…21年前の事故で下半身不随になった男性が、香川県のトラック事業者に安全運転を訴える講演を行いました。

(徳政宏一さん)
「単なる事故で首の骨が折れて全身が麻痺して、人生が変わって家庭を失ってどうやって生きていけばいいのか」

トラック事業者の運行管理者を前に、交通事故の悲惨さを語る徳政宏一さんです。21年前の自動車事故で脊髄を損傷し、下半身不随になりました。それ以来、事故で後遺症を負う辛さを伝える活動をしています。

運送業界では、人手不足による長時間運転などが大きな課題です。車の運転が切り離せない業界だからこそ、ドライバーの手本になってほしいと訴えました。

(徳政宏一さん)
「歩いてしゃがんでトイレに行ってご飯を食べて普通に過ごしています。その普通は何かのきっかけで一気に無くなる」

(参加者)
「理解をして減らせる、そこが大事だと思います。それを従業員に教えられたら」

講演を開いたナスバ=自動車事故対策機構は、事故被害者の生活を支援し、防止のための啓発を続けたいとしています。