違法薬物を密輸した罪に問われた男の裁判で、熊本地方裁判所は有罪判決を言い渡しました。
判決によりますと、東京都渋谷区の作家、森田昌典被告(49)は今年5月、韓国の仁川空港から旅客機で熊本空港に帰国した際、機内に預けたスーツケース内のズボンのポケットに合成麻薬のMDMA0.24gと、麻薬のケタミン0.21gを入れて密輸した罪に問われています。

これまでの裁判で森田被告は「スーツケースに薬物が入っているとは思わなかった」と起訴内容を否認し、無罪を主張していました。
12月2日の判決で、熊本地裁の中田幹人裁判長は「『帰国前にポケットから違法薬物を捨てきったと考えていた』という被告の弁解は、裁判で初めて述べられたもので、不自然、不合理で信用できない」と厳しく非難しました。
一方で「今後は違法薬物を海外でも使用しないと述べている」などとして、森田被告に対して懲役2年、執行猶予5年の判決を言い渡しました。









