天草の海で、ある生き物による神秘的な光景が見られました。
夜の海に白い小さな物体がユラユラと浮いているように見えます。

サンゴの産卵です。
熊本県天草市でダイビングインストラクターをしている水洗壽男さんと里恵さんが、牛深の海で複数のサンゴが一斉に産卵する様子の撮影に挑戦し、見事、成功しました。

水洗壽男さん「真夜中の漆黒の海でも、こんな小さな生物たちが生きてることに気付いてもらえれば嬉しいと思い撮影した」
水洗さん夫婦は海水温が高くなってきたことから、産卵を期待してこの7月22日から、連日、海に潜り続けました。

そして6日目の27日夜、牛深町築ノ島付近の海域の、水深3メートルから6メートルの辺りで、卵と精子が入った「バンドル」と呼ばれるピンク色のカプセルを放出するサンゴに遭遇しました。

水洗壽男さん「放卵が始まる前の海は、すごく静かな状態です。プツプツと動き出したのを見つけた瞬間『あー、来て良かった。サンゴが産卵するんだ』という喜びと、一気にピンク色の卵たちがザァーッと目の前に広がるんですね。何度見ても感動的です」
このサンゴの産卵は、毎日ではないものの、これから3か月間は見られるということです。









