「猫の島」として知られる熊本県上天草市の離島・湯島で、高校生たちが猫の健康調査に取り組みました。
湯島を訪れたのは、東海大星翔高校の生徒たちです。

猫を目当てに全国から多くの人が訪れる湯島ですが、一部の観光客による不適切な餌やりなどが、猫の健康に悪い影響を及ぼすことが懸念されています。
そのため3年前から、東海大学の学生たちでつくるグループ「ねこだんご」が、猫の健康観察や島の情報発信に取り組んでいます。

今回は大学と高校が連携し、高校生18人が健康調査に臨みました。
生徒たちは猫に近付いて目ヤニや鼻水の有無、毛のツヤや毛並みなどを観察し、体重や体長も測って、集めた情報を専用のシートに記入しました。
また、聴診器で心音も聴きました。
東海大学文理融合学部 前田芳男教授「ドクドクと音がする。生きていると思うだろ」
高校生「呼吸は結構はやい」

高校生「鼻水とか目ヤニとか涙の跡があって、目が開きにくそう。毛がそこまできれいではないので、毛づくろいがあまり出来ていなかったりするのかな」
中には、猫に話しかける生徒も。
高校生「好きな魚は?マグロなのかサーモンなのかブリなのか…(猫があくびして)あーかわいい」
体重計に乗せられた猫は、目を閉じて安心している様子。その間に簡単に測れたようです。

高校生「初めて湯島に来たのですが、癒されました。黒い猫がたくさんいて違いが分からなかったです」
東海大学の「ねこだんご」では、湯島に住む猫たちの情報を集めた「住ニャン基本台帳」を作り、大学のホームページでも公開しています。
東海大星翔高校は湯島を2025年度中にあと2回訪れる予定です。その際に集めた情報は「住ニャン基本台帳」に追加して、猫たちの健康状態などの向上につなげるということです。
