西九州新幹線の「未整備区間」について佐賀県は、多額の財政負担などを理由に着工に難色を示しています。

JR九州は、財政負担を軽減するよう国に要望しました。

2022年に開業した西九州新幹線は、佐賀県の武雄温泉駅から新鳥栖駅までの間が「未整備区間」となっています。

国は、フル規格での整備を前提に佐賀駅を通るルート案を示していますが、佐賀県は、多額の財政負担などを理由に着工に難色を示しています。

JR九州の古宮社長は、23日午後、国土交通省を訪れ、佐賀県の財政負担を軽減するよう要望しました。

JR九州　古宮洋二 社長
「課題という風に認識していますので一緒に頑張っていこうという発言をいただきました。ルートについてもまだ意見食い違いがありますので」

一方、国土交通省の水嶋智 事務次官は財源問題について「現在のルールを変えて克服していくことになる。それぞれの当事者が知恵を出し合って解決策を探していく必要がある。なんとか実践したいと強い思いを持っている」と述べました。

JR九州は、今後も国や佐賀県・長崎県と協議を重ね、全線開通に向けて取り組んでいくとしています。