市民を標的にした複数の襲撃事件などに関与した特定危険指定暴力団、工藤会系の組幹部の男の控訴審。福岡高裁は19日、1審の無期懲役判決を支持し、男の控訴を棄却しました。

市民や元警察官を狙った7事件に関与

判決を言い渡されたのは、殺人などの罪に問われている特定危険指定暴力団工藤会系組幹部、田口義高被告(59)です。

判決によりますと田口被告は、2011年に福岡県北九州市で建設会社の会長が射殺された事件など、7つの事件で実行犯や実行統括役として関与しました。

おととし8月、1審の福岡地裁は無期懲役の判決を言い渡しましたが、田口被告が量刑などを不服として控訴していました。

福岡高裁の市川太志裁判長は19日、「1審の判決の判断に誤りはなく、量刑も不当であるとはいえない」などとして、1審の無期懲役の判決を支持し、田口被告の控訴を棄却しました。

弁護人によりますと上告については検討中ということです。