まもなく開幕!女子プロゴルフ。
レギュラーツアー37試合は、来週木曜日からいよいよスタート。
今シーズンも、ニューヒロイン誕生から目が離せません。
白熱のレギュラーツアーに挑む選手が佐賀県にいます。
鳥栖市出身の権藤可恋選手。

福岡第一高校を卒業後、2018年にプロ資格を手にし、現在も佐賀を拠点に練習しています。
Q いつもここで一人で?
権藤可恋 選手「そうです。初心に返るつもりで来ています」
「中学生くらいから来ています」
かつては、レギュラーツアーのシード権を獲得したこともある実力者。
下部ツアーで賞金女王に輝く
去年、国内下部ツアーにあたるステップ・アップ・ツアーで19試合でトップ10入り9回、予選落ちはわずか1回と安定したゴルフを披露。
見事、賞金女王に輝き今シーズンのレギュラーツアー前半戦出場権を手にしました。
自己流のファンサービス
権藤可恋 選手
「私画を描くのが趣味で」「書いたイラストをステッカーにしてもらって持ち歩いて、応援来て下さった方とかサインする時にお渡ししています」
iPadでイラストを描いてステッカーにし、それを自らファンに配っています。
権藤可恋 選手
「私のことを知って下さった方がこれから私が優勝したりとか、結果を残した時に喜んでくれる人が増えたらいいなってっていう思いで中々試合に出られない時とかに配っていました」
所属先は“ボートレース”
女子ゴルファーの所属先は選手によって様々。
トッププロともなれば、大手企業がサポートしてくれます。
権藤選手はと言うと…
「ボートレースチケットショップみやき」
公営ギャンブルのボートレース。
それも、場外のチケット売り場。

ここが、権藤選手の所属先なんです。
チケットショップを運営する会社の社長・栗山清規さん。
権藤選手の父親と、仕事で30年来の付き合いがあります。
栗山清規さん
「可恋ちゃんが高校生くらいの頃、ゴルフ場でお会いすることがあって、プロになりたいという話を聞いて、そういう機会があれば応援させて下さいというお話をしました」
「お父さんとの付き合いだけではなくて、若い子がひたむきにやっている姿を見て応援したいなと思いました」
所属契約のオファーはほかからもありましたが、権藤選手は断ったそうです。
権藤可恋 選手
「ここを差し置いてほかに所属になる気はなかったので」
「家族の様に温かく皆さんが応援して下さるので、皆さんの声援を受けてこれまで頑張ってきたという自覚があります」
権藤選手を支えてきた父・一夫さんは、シーズン中の去年7月、白血病で他界しました。
初めて、父親がいないシーズンを迎えることになります。

権藤可恋 選手
「私が頑張ることでしか父には恩返しができないというか、それしか私ができることはなかったので、精一杯やろうという気持ちで」
「最低限(通年)シード権を獲得するというのは目標ですけど、レギュラーツアーで1勝できるように頑張ろうと思って練習しています」
30歳を迎える、節目の年。
亡き父の思いも背負い、レギュラーツアー初勝利へ挑みます。