大みそかの夜に実の妹の顔などを殴って死亡させたとされる元警察官の男の裁判員裁判が始まり、男は「私がやったことだと思う」と起訴内容を認めました。

起訴状などによりますと、福岡県警・田川署の元警察官の広瀬守隆被告(58)は、おととし12月31日、北九州市門司区の実家で妹の山本美智恵さん(当時55)の顔などを複数回殴って死亡させたとして、傷害致死の罪に問われています。

20日の初公判で広瀬被告は、「覚えていないが私がやったことだと思う」と起訴内容を認めました。
犯行当時、酒を飲んでいた被告に完全な責任能力があるかが争点で、検察側は、「被告は自分の行動を認識していて、飲酒によってたがが外れただけだ」と主張。
一方で弁護側は、「当時はアルコールによる酩酊状態にあり、心神耗弱だった」と主張しました。
裁判は3月3日に結審し、13日に判決が言い渡される予定です。