17歳の夏、友人とプールで遊んでいた時でした。浜田大星さん(熊本市出身)は飛び込み事故で頸椎を損傷。その後、大分県別府市にある重度障害者センターに入所し、高校への復学を目指してリハビリを続けてきました。21歳となった現在は、自動車の免許取得を目指しています。
そんな時、浜田さんが出会ったのが大分国際車いすマラソン。ハーフマラソンの部に挑むことを決めました。
浜田大星さん:
「練習していく中で漕げる距離が伸びてきたら楽しいと感じるようになった。元々スポーツが好きで、マラソンに興味がありました」

本番を前に、浜田さんは専用の練習台に乗って持久力アップに取り組んでいます。
浜田大星さん:
「長い時間の時はだいたい10キロ以上を目安に漕いでいる。少し不安はあるが、完走を目指している」
浜田さんは高校2年生の17歳の時、プールに飛び込んだ時の衝撃で頸椎を損傷。鎖骨から下の感覚を失いました。また手の指にもマヒがあり、つかむ動作ができません。

「障害の現実を受け入れるのに2か月かかった」と話す浜田さん。センターに入所してリハビリを重ねる中で、車いすマラソンの存在を知り、自ら出場を志願しました。
国際大会という大きな舞台での初めてのチャレンジ。期待と不安が入り混じる中、浜田さんは課題の持久力を克服し、ハーフでの完走を成し遂げる覚悟です。
浜田大星さん:
「(コース上にある制限時間)10キロ関門に間に合えばなんとかゴールできる気はしている。達成感はすごいと思うので全力で突っ走ります」