白山麓の斜面が大規模に崩落したことが確認されたのは去年の4月。1年あまりたち、崩落現場の大きな変動はないものの復旧への具体的な道筋は示されていません。国や石川県、白山市など関係機関が集まる対策調整会議が3日開かれました。

山をえぐりとるように崩れ落ちた斜面。石川県白山市尾添を流れる中ノ川沿いでは斜面が崩落したことが去年4月に確認されました。斜面を通る県道53号は寸断されています。

白山市役所では、3回目となる斜面崩壊対策調整会議が開かれ、関係機関が雪が解けてからの斜面の状況について確認しました。

崩落した斜面

現地調査の結果、地面から湧き出る湧水や大規模な地すべりなど、さらなる崩落の恐れとなる現象は確認されず、当面の間は著しく斜面が不安定になることは想定しにくいと結論付けられました。

金沢河川国道事務所・西出保副所長
「本来、融雪の時には地表面まで(地下水が)上がってくるものだが、今回そんなに地下水が上がってなくて、安定度を解析したところ大きく崩壊するといったような危険は少ない」

一方、斜面の上部や左右には雪解けとともに浸食がすすんだ箇所があるほか、震度4から5程度の地震が起きた場合は、さらなる崩落への警戒が必要となることから、今後も継続的な観測を続けていく方針です。

去年4月

崩落箇所に近い白山一里野温泉では、源泉から湯を引く引湯管が斜面とともに崩れ落ち、おととし12月ごろからずっと温泉の供給が止まっています。

白山市は会議での調査結果を受けて今後、引湯管の復旧に向けた対応を検討するということです。