分かっているようで意外と知らないことも多い自転車運転のルール。知らないと思わぬ事故を招いたり、交通違反になる場合もあります。梅雨の季節、傘をさして自転車に乗ってしまうこと、ありませんか?


鹿児島市天文館のG3アーケードではこの日、鹿児島中央警察署がルール違反の運転をしていた自転車を取り締まりました。歩行者専用の時間帯にも関わず自転車で通行する「通行禁止違反」や、傘をさしたままでハンドルを握る「傘さし運転」をしていた人もいて、警察官が違反内容を記入した指導警告書を渡していました。

(指導警告された人)「傘さしをしながら運転して注意を受けた。(Q.傘さし運転がダメと知っていた?)危ないとは知っていたけど違反だとは知らなかった。気を付けます。」

(鹿児島中央警察署 久保和隆交通課長)「自転車は軽車両という車の仲間で、ルールがあると認識が広まっていないと感じる」

自転車は身近で手軽な乗り物ゆえに、そのルールを知らないまま乗っている人も多く、まちでは自転車で怖い思いをしたことがあるとの声も聞かれました。

(50代)「ベルを鳴らしてくれなくて、最近ぶつかりそうになった」

(40代)「携帯を見ながら走っている人を見て怖い」

(20代)「イヤホンをつけてる人がいて、音が聞こえず運転して危ない」

(10代)「歩道を自転車で走られると、ぶつかりそうになり危ないと感じる」

しかし、自転車は法的には「軽車両」に分類されるため、様々なルールが定められています。

■あなたは大丈夫?自転車のルール

自転車は車道を走るのが原則で、道路の左側を通行しなければなりません。
自転車通行可であったりやむを得なく歩道を走る場合は歩行者優先で車道寄りを徐行しなければなりません。
▼ヘッドフォンやイヤフォンをつけたまま走ることはできません。
スマートフォンや携帯電話を使いながらの運転も禁止
▼傘をさしたままの運転も禁止
されています。
運転中に片手でペットボトルなどを飲む行為も「ながら運転」にあたる可能性があり、控えてほしいということです。

県警によりますと、自転車が絡む事故は県内では今年4月末までに90件発生していて、原因で多かったのは1位が交差点などでの「安全不確認」で9件、2位が相手の動きをよく見ていなかった「動静不注視」で8件となっています。

身近な乗り物だけにきちんとルールを知って運転することが大切です。