JA県経済連によりますと、ことし取り引きされた県産の荒茶価格は去年の2.2倍で、平成以降で最高値となりました。

ことしの荒茶の取り引きは4月7日から先月28日まであり、1キロあたりの平均価格は1919円でした。

889円だった去年の2.2倍となり、記録が残っている平成以降、最高値を更新しました。

一番茶から四番茶、秋冬番茶まですべてのシーズンを通して取引価格が大幅に上昇し、特に飲料メーカー向けに需要の高い秋冬番茶は平均価格が一時3000円を超える高値で取り引きされました。

世界的な抹茶ブームによる需要の増加に加え、主要産地の静岡県で生産量が減ったことなどから鹿児島県産の引き合いが強まったということです。

JA県経済連茶事業部は「今年は驚くほどの高値で、生産意欲が大きく回復した1年だった。来年も生産者が安定して茶づくりを続け、荒茶生産量日本一の維持につながるよう期待したい」としています。